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スペースシャトルについて

NASAでは、地上と地球周回軌道の間を往復し、繰り返し使用することができる、再使用型有人宇宙船の構想を早くから持っており、開発は人類が月に立つ以前の1968年頃から始まっていた。アポロ計画は、月への一番乗りを目指したソ連との熾烈な宇宙競走を背景に、国家の威信をかけて推進されたもので、経済性はまったく度外視されていた。アポロの打ち上げには、莫大なコストと多大な準備を要し、これが将来に予定されていた恒久的な宇宙ステーションの建造には、不適切なものであることは早くから指摘されていた。軌道上に、大規模な宇宙ステーションを建造するには、再使用が可能で、積荷容量が大きく、低コストでの打ち上げが可能な宇宙船を開発、複数機保有することによって頻繁な宇宙へのアクセスを得ることが不可欠だったからである。

再使用が可能な宇宙船は、打ち上げ時の形状のままで地球に帰還することができるものでければならない。そのため、シャトルには必然的に燃料タンクを船体外部に取付けたデザインや、大気圏再突入後に飛行できる翼を備えたデザインが採用されることになった。

しかし当初の期待に反し、シャトルの機体構造と飛行システムは、それまでの宇宙船とは比較にならないほど大規模かつ複雑なものとなってしまった。NASA は次々と起る技術的トラブルを克服しながら打ち上げを続行しなければならず、これがスペースシャトル計画の運用性と経済性を当初から圧迫した。

機体の老朽化だけは着実に進行し、2007年4月、NASAは2010年1月に打ち上げ予定のSTS-133を最後にシャトル全機を退役させると発表。有人宇宙船の後継機は従来型の多段式ロケット・オライオンに決定しており、再使用型有人宇宙船の歴史は30年弱で幕を閉じることとなる。

出典:フリー百科事典「ウィキペディア(Wikipedia)」

 ・ スペースシャトル

Space Shuttle(1981年-)アメリカ航空宇宙局 (NASA) が開発した再使用型の有人宇宙船で、1981年4月12日の初打ち上げ以来、2007年8月末までに119回の打ち上げが行われている。